地元デザイナーとのマッチングを支援し、
地産地消の既存商品から高付加価値のギフトラインのブランディング。
商品開発経緯
遊休農地に菜の花を作付し、菜の花を景観、食品、肥料・飼料、燃料など幅広い分野で活用することを目的として設立されたNPO菜の花ネットワークに参加し、菜種油「菜ピュア」を自社工場で製造している。
地産地消商品として道の駅などに出荷しているが、他の食用油と比べると価格や知名度がネックとなり、売上が伸び悩んでいた。そこで、販路拡大を目指し、個人・家庭消費用の他に、ギフト需要に対応した商品の開発に踏み出すこととなり、あきた産業デザイン支援センターにパッケージデザインについての相談が持ちかけられた。
経営課題へのアプローチ・支援手法
既存商品「菜ピュア」の開発背景、製造工程をはじめ、ラベル、形状、サイズ、販売価格、商品説明カード等を確認しながら、強みと弱みを分析。 ギフト商品としてどのように付加価値を持たせるか議論した。食用油の市場は成熟しており、「体に有害なトランス脂肪酸0g」という機能のみでの競合商品との差別化は難しい為、風光明媚な鳥海山麓の菜の花畑で生まれた、無添加一番搾り、というシチュエーションやストーリーの特別感を活かすことなどを薦めた。
後日、再び訪問しデザイナーを紹介。デザイナーとは、競合商品との差別化と利益率の低さを改善すべく、瓶のサイズから見直し、環境循環型農業商品の純国産オイルにふさわしいイメージの構築、贈答品の目的に合わせた価値あるブランドイメージ構築のための商品名称・パッケージデザインの方向性などが話し合われた。 その結果商品名は、良質な油としてのイメージが広く定着しているオリーブバージンオイルにならい、一番搾りの菜種油であることが誰にでもわかりやすく伝わる「菜の花バージンオイル」に決定。一目でどんな商品かがわかる、ストレートに品質の良さと高級感を伝えられる商品名、 パッケージデザインが完成した。
支援成果・フォローアップ
商品名、ラべル、コピー、ギフト箱、店頭 POP と一連の販促デザインが完成し、環境 循環型農業商品・純国産オイルの素材の良質さをパッケージによって手に取る人に伝え、「誰かに贈りたくなる」 ギフトブランドを構築できた。 商品を購入したお客様からは、「贈り物に最適な高級感がある」「どういう商品なのかがよりわかりやすくなった」という声が寄せられているという。 デザインを担当したデザイナーとは、現在関連商品のデザインを共に進めており、ビジネスパートナーとしての関係が続いている。