業務内容:産業機械の設計・製造、介護福祉機器製造
デザイン:スナオグラフィックス
腕のずり落ちを防ぐ車いす用アームレストの製品化、
事業化をプロダクトデザインとグラフィックデザインの両面から支援。
商品開発経緯
有限会社メカテックスはもともと設計業だが、近年は得意の設計手法を活かし車イス用自動ブレーキ装置や腕動作支援装置など、介護福祉機器の開発にも取組んでいる。2012年、一般的な車イスには腕にマヒ等の障害がある人にとって不具合があることを知り、腕を無理なく保定しずり落ちを防ぐアームレストの開発に着手。
経営課題へのアプローチ・支援手法
県の医工連携コーディネーターの要請を受け、あきた産業デザイン支援センターで試作品から製品化のための改善指導を行った。試作1号は意匠的に販売価格に合わず、試作2号は金型を必要とする設計で、量産化するには同社が経営リスクを抱えるものであった。 一時は製品化を諦め、企画設計として他社に販売譲渡する考えもあったが、センターでは試作1号内部の成形合板に着目、材質・製法・コストを見直し、同社の設計図をもとにCGイメージを作成。 県内の成形合板メーカーへ見積もりの依頼をしたところ、加工方法、料金やロット数などが同社の対応範囲内であったため、自社製品として販売を決断した。
2013年10月の福島県での医療・福祉機器展示会への出展を目指し、プロダクトデザインの改良と平行して、販売促進物製作の支援を行う。県内のグラフィックデザイナーを紹介し、介護福祉機器の製造・販売会社としてのイメージ構築が必要なこと、そのためには会社ロゴの刷新を含めた総合的なCIデザインの必要性があることを指摘。マッチングが成立し、グラフィックデザインが完成。
支援成果・フォローアップ
車いす用アームレスト『スマートレスト』の最終仕様が完成し、実用新案登録、展示会への出展も果たした。 12月には臨床試験を行ったリハビリ施設に2台販売し、現在は介護福祉機器レンタル会社からの引き合いも来ている。 販路開拓含む事業化は今後の課題であるが、中小機構の販売開拓コーディネート事業を活用し、現在マーケティングシートをブラッシュアップ中。CI導入を支援したデザイナーは同社ウェブサイトの改善に取掛かっており、介護福祉機器メーカーに相応しいデザインにするつもりである。また、『スマートレスト』の説明書などの製作も必要である。当分、プロダクトとグラフィック両面からのデザイン支援を継続していく予定である。